禅の視点 - life -

禅語の意味、経典の現代語訳、仏教や曹洞宗、葬儀や坐禅などの解説

葬儀関連

【故人の年齢】享年と行年の違い、満年齢と数え年の意味、胎児期間は?

葬儀の際によく問題となるのが、故人の年齢。 「77才で亡くなったけど、位牌をみたら79才って書いてあった」 「享年と行年って何が違うの?」 「満年齢じゃだめなの? 数え年でなきゃだめなの?」 「人によって説明が違う」 などなど、遺族の方々は葬儀社ス…

六曜の意味と機械的な割振りの事実を知っても、まだ六曜を気にする?

カレンダーなどに記載されている六曜で物事の良し悪しを決める習慣は、科学的思考や合理的判断が浸透している現代社会においても根強く存在している。 たとえば、 友引の日に葬儀をすると、弔問に訪れた友を一緒にあの世へ連れて行ってしまうようで縁起が悪…

卒塔婆の意味とは? なぜお墓に建てるのかを詳しく解説

卒塔婆の原語であるストゥーパとは「仏塔(舎利塔)」のことであり、お釈迦さまの骨を埋めたお墓や、礼拝の対象となる塔を意味しています。 このストゥーパが漢字圏の中国へ伝わった際に卒塔婆という漢字で表記されるようになり、以後、ストゥーパは中国や日…

人形供養ってどんな感じ? 僧侶と主催者に話を聞いてみた。 

物にも魂は宿る。 だから親しんだ物は簡単に捨てるのではなく、供養を施して焚き上げる。 そのような慈しみの心から営まれる人形供養の実際の雰囲気が知りたくて、人形供養の現場を訪問してみた。 訪れたのは、知人の僧侶が半年ほど前から毎月人形供養を勤め…

中陰法要と回忌法要(年忌法要)について僧侶が解説

葬儀を終えたあとには、故人の冥福を祈る追善供養の法要が勤められます。 ここでは、葬儀後、四十九日を迎えるまでにおこなわれる「中陰(ちゅういん)法要」と、さらにその後におこなわれる「回忌(かいき)法要」について、僧侶側から説明します。よくわか…

曹洞宗の葬儀の流れ ~わからない葬儀を、わかる葬儀へ~

曹洞宗の葬儀 葬儀の流れ 項目でみる葬儀の流れ 曹洞宗の葬儀の「前半」と「後半」 葬儀の前半 葬儀の後半 儀式の意味 ① 導師入場 ② 剃髪 剃髪の偈 ③ 懺悔 懺悔文 ④ 洒水 ⑤ 授戒 シーラの意味 三帰戒 三聚浄戒 十重禁戒 ⑥ 血脈 ⑦ 読経(どきょう) 入棺諷経 …

曹洞宗の焼香は2回じゃなくて1回で大丈夫な話

曹洞宗の焼香は、ネットの情報だとなぜか2回と書かれていることが多い。 その場合、1回目の焼香は「主香」で、2回目は「従香」とされている。 確かにそれらの言葉自体は存在する。 供養のための焼香は1回目だけで、2回目の従香は火種が消えないためとか、煙…

供養とは何なのか?

供養とはもともと「供物を捧げること」を意味していた。それがやがて意味合いが拡大していき、亡き人の冥福を祈ることも、物を丁重に葬るのも、同じく「供養」という言葉で扱われるようになった。本来の供養の意味と、現代で行われている供養の意味には違い…

忌中と喪中の違いは「期間の違い」なんかじゃない。

忌中と喪中の違いは、期間の違いなんかじゃなく、まったく意味が異なっている。忌中が身を慎む公のルールに等しいのに対し、喪中はあくまでも自分の心の状態を意味している。大切な人を失って悲しいという気持ちが「喪」であり、したがってその悲しい気持ち…

戒名に「変な漢字」が使われている本当の意味

墓石に刻まれた故人の名前、戒名。 その戒名を見て、 「あれ? なんでこんな漢字が使われているんだろう?」 と不思議に思ったことはないだろうか。 戒名というものは宗派によって考え方が少々異なるため、法名と呼ばれることもあるが、総論として、これらは…

墓じまいに精通する勝桂子さんの講演で印象に残った言葉5選

僧侶の研修会に参加した際、講師として勝桂子(すぐれ・けいこ)さんが登壇され講演をされた。 勝さんは行政書士でありつつ、葬祭カウンセラーとしての顔も持ち、墓じまいや寺院と檀家との軋轢など、終活分野全般から寺院にまつわる問題にまで精通するスペシ…

2月15日は涅槃会、ブッダが亡くなった命日 ~涅槃図と涅槃団子~

ガンジス川中流域を中心に普遍の教えを説き続けブッダは、紀元前383年、クシナーラーの地で80歳の生涯を閉じた。 多くの弟子たちに囲まれ、惜しまれつつ看取られた最期だったという。 2月15日はそんなブッダの涅槃(亡くなること)を悼み、伝道の日々を偲ぶ…

一僧侶から見た「お坊さん便」③ ~「お坊さん便」の問題点~

これまで「お坊さん便」について2回にわたって考察をしてきた。 1回目は、「お坊さん便」の宗教的有意性について。 仏教と縁遠い方々が仏式法要を営む入口となりえる点において、「お坊さん便」にも宗教的意義はあると述べた。 2回目は、「お坊さん便」に対…

一僧侶から見た「お坊さん便」② ~全日仏の批判~

前回は「お坊さん便」の有意性、すなわち、仏式法要を営みたいと考えながらも伝を持たない方々と寺院をつなぐ宗教的意義について考えた。 今回は、そのような「お坊さん便」の問題点、特に全日仏が批判する点について。 前回をお読みになっていない方は下の…

一僧侶から見た「お坊さん便」① ~宗教的有用性~

2015年12月8日、Amazonから「お坊さん便」なる商品が出品されて話題になった。 その直後、12月24日に公益財団法人 全日本仏教会(以下、全日仏)が、このサービスへの批判を理事長談話として全日仏の公式サイトに発表。 そして翌年3月に同サービスの中止を求…

山崎元氏の「『墓なし・坊主なし』の弔いをやってわかったこと」の記事を読んだ

ダイヤモンド社のビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」に、「山崎元のマルチスコープ」というコラムがある。 その名のとおり、経済評論家の山崎元氏がマルチな視点であらゆるニュースを取り上げて解説をするのだが、今回は 「墓なし・坊主なし」…

お布施の金額はなぜ「お気持ちで」なのか? 深すぎるお布施の意味

葬儀や法事などの仏事の際に、我々僧侶はお布施をいただいている。 そんなお布施に関する一般の方々の最大の関心事は、やはりその金額ではないか。 菩提寺にお布施の相談をしたら、「お気持ちで大丈夫ですよ」「お志しで結構ですよ」と言われて金額に悩んだ…