⇧ テレホン法話のお知らせハガキ(曹洞宗岐阜県宗務所作成)。
コピーを読んで気になった方は、ぜひ一度実際のテレホン法話(0120-112-652)を聴いてみてください。
【テレホン法話】フリーダイヤルで聴けるお坊さんの話
お坊さんの話、ちょっと聴いてみたいなぁ。
そんなことを急に思い立つ方がどれほどいらっしゃるかはわからないが、そのような要望に応えるためにサービスを提供している仏教宗派・機関・寺院は意外なほど多くある。
正式な名称はそれぞれだが、おおむね「テレホン法話」と総称される専用の電話回線を引いて、その番号に電話をかけるとあらかじめ録音しておいた法話が流れるという仕組みだ。
更新頻度もけっこう頻繁で、1週間更新や月3回更新としているところが多い。
法話が流れる時間はどこもだいたい3分前後。
じつは今月上旬(11月1日~10日)に限り、私が暮らしている岐阜県の曹洞宗のテレホン法話で、私の法話が流れている。テレホン法話がどのようなものか興味のある方は、試しにぜひ一度どうぞ。
フリーダイヤルになっているので、お金の心配はご無用。
岐阜県では県内の曹洞宗僧侶が持ち回りで法話を作成・録音し、月に3度更新(約10日おきに更新)してテレホン法話を流している。
なので県内の曹洞宗僧侶は誰もが数年に一度、テレホン法話の番が回ってくる。そしてたまたま今回11月の上旬が自分の期間だったというわけである。
ちなみに今回の法話のタイトルは「八風吹けども動ぜず」。
人は褒められたり貶されたりといった様々な風に吹かれて自分の立ち位置を見失うことがあるが、それらの風に動じない心というのは岩のような心ではなく、むしろ風鈴のような心なのではないかという、そんな話。
時間は3分と短いので話を掘り下げる余裕はないが、その分、聴く側にとっては隙間時間に気楽に聴けるのがいいところかもしれない。
詳しくは専用フリーダイヤル(0120-112-652)からどうぞ。
フリーダイヤルのテレホン法話はかなり珍しい
テレホン法話のサービス自体はそれほど珍しいものではない。ネットで調べればすぐに相当な数のテレホン法話先を見つけることができるし、宗派まで指定して検索することもできる。
しかし、電話をかける側の金銭事情を考慮してフリーダイヤルを設置してまでテレホン法話のサービスを提供しているところとなると、全国でもかなり限られてくる。調べた限りでは、その数は10に満たない。
まあ、それだけあれば充分なのかもしれないが。
ただし、フリーダイヤルを設置してあっても、特定の地域内からしかつながらない契約(たとえば東海地区限定でフリーダイヤルでつながる設定など)にしてあったり、ケータイからはつながらない契約にしてあったりするところも多く、全国どこからでもかけられる完全なフリーダイヤルとなると、たった2件しか見つからなかった。
一口にフリーダイヤルといっても、契約のパターンにはいろいろあるようだ。
完全フリーの通話料金無料の心意気をみせている2つの機関とは、
- 曹洞宗岐阜県宗務所
- 曹洞宗岩手県宗務所
である。
なんと2ヶ所とも曹洞宗の機関。しかも内1ヶ所は、今回私の法話が流れる岐阜県宗務所ではないか。まさかそんなに頑張っていたとは……自分のところなのに知らなかった。
岩手県、岐阜県、すごいな。
曹洞宗岐阜県宗務所
曹洞宗は各県に宗務所という事務所のような機関を設置しており、ここで提供しているサービスの1つにテレホン法話がある。
もちろんすべての宗務所にテレホン法話があるわけではなく、しかも完全なフリーダイヤルとなると相当珍しい。
岐阜県宗務所のホームページを見てみると、所長以下役職員の挨拶文とともに、それぞれの人物の似顔絵が掲載されている。
私はどの方も存じ上げているので、そのそっくりさに思わず笑ってしまった。
あの似顔絵は一体どなたが描かれたものなのか。気になる。
soto-gifu.jp
岐阜県宗務所のテレホン法話は、前述のとおり月に3回更新される。上旬、中旬、下旬の更新。なので1つの法話を聴くことができる期間は基本的には10日間のみ。
ただし、ホームページ上で過去のテレホン法話を聴くことができるシステムが出来上がっており、また法話の原稿も文章で掲載されている。
しまった! 聞き逃してしまった! という残念な事態に見舞われても、ネットからならいつでも遡って聴くことができるのでかなり親切。
聴いてみたい! と思った方は、曹洞宗岐阜県宗務所の「テレフォン法話」電話番号
0120-112-652
へどうぞ。
曹洞宗岩手県宗務所
岩手県宗務所のテレホン法話も、システムは岐阜県とほとんど同様とのこと。
更新頻度は月2~3回(平成28年途中より2回の様子)で、聞き逃してもホームページから聞き直すことが可能。このあたりも岐阜県と一緒。
これまで岩手県のテレホン法話を聴いたことはなかったので、せっかくなのでちょっとダイヤルしてみることに。
このとき(平成29年11月上旬)の話のタイトルは「火葬場の煙」。
話し手のお坊さんが、自分の師匠を亡くして火葬した際に、空にのぼる煙を見て想いを馳せる話。
故人は煙となって故郷の地に還る。野の花に。木々に。作物に。
自分のすぐ傍にいつも故人はいるのだという感覚を述懐した、心温まる話だった。
毎回違う人の話になるというシステムは、やはり聴いていて面白いと思う。
数年に一度くらいのペースであれば、とっておきの話が生まれている可能性もあるし、話のネタが尽きるという心配もない。
話の流れも、笑いの要素も、口調も、何もかも異なっていて、毎回異なった人柄が声を通じて伝わってくるかのように感じられるのもいい。
聴いてみたい! と思った方は、曹洞宗岩手県宗務所の「こころの電話」電話番号
0120-621-602
へどうぞ。
※上記2ヶ所のテレホン法話以外に、フリーダイヤル(全国どこからでも、ケータイでも通話無料)のテレホン法話をご存じの方はお知らせいただけるとありがたいです。