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葛根湯の効能・効果を最大限まで高めるという驚きの飲み方

葛根湯,効能効果高める飲み方

葛根湯の効能・効果を最大限まで高めるという驚きの飲み方

うちのお寺には置き薬がある。
お寺という、人が多く集まる場所という性格が相まってか、数社の置き薬がある。
製薬会社の名前が記載された専用の箱に、風邪薬や絆創膏や目薬やらいろいろ、そしてなぜか大量の葛根湯が入っている。


置き薬の数が多いため、月に1回はどこかの製薬会社の担当者が訪ねてくる。
箱の中をチェックし、使ったものがあればその分の代金を払い、補充をしてもらう。


ただ、あまり使用頻度は高くないので、何も使っていない場合も多い。
「今回は使用ゼロですね。期限の過ぎたものだけ取り替えておきます」
そう言われると、ちょっと申し訳ない気持ちになる。



つい先日も、その中の1社の方が来訪された。
置き薬の箱を開け、一点一点の品物のバーコードを機械で読み取り、使用されたものがないことを確かめ、服用期限の過ぎているものを取り替える。
せっかく足を運んでいただいたにも関わらず、成果なし。
怪我も病気もなく健康であっためでたい証しなのだが、おおぉ……やっぱりかなり後ろめたい。


なんだかとても申し訳ない思いに駆られ、しかもその時たまたま風邪の引きはじめのような感じがしていたものだから、薬箱の中からとっさに葛根湯を1本取り出し、
「ちょうど風邪気味なので、これは今から使います。なので補充を」
と、お願いした。


すると、その方は「フフフっ」と不敵な笑みを浮かべ、意味ありげな言葉を口にした。
葛根湯の効果を最大限にまで高める飲み方、ご存じですか?」
「い、いえ、知りませんが」
「ポイントがあるんですよ。4つ
そう言いながら、製薬会社の人は指を4本立てた。

葛根湯の飲み方のポイント

「1つ目はですね、今すぐ飲むことなんです」

「今すぐですか?」
「もう、私が帰ったらすぐに飲んでいただきたいです。
なんなら、本当に今飲んできていただいてもかまいません。
飲んでから話の続きをしましょうか?」


さすがにお帰りいただいてからでいいと申し上げたが、しかしなぜそれほど急ぐのか。


「葛根湯は、基本的に風邪の初期に服用するものなんです。
悪化してから飲んでも効果はあまりありません。
特に、汗をかくような熱が出ているときには全く効果がありません。あくまでも初期です。


なぜなら、葛根湯という漢方薬は体温を上げて菌を倒すことを一番の目的としているからです。
だからすでに熱が出てしまっている場合は葛根湯では手遅れです。
なので初期症状があらわれたらすぐ飲む。
早ければ早いほどいいんです


なるほど、それが今すぐ飲む理由か。
たしかに理には適っている。

「2つ目はですね、温めて飲むことなんです」

彼は続けた。

「葛根湯って、葛の根のって書きますよね? 
にすることが大事なんです。
水じゃあ効果半減なんです」

「たしかに「湯」って書いてありますね。で、どうやって温めればいいんですか?」

「お湯で割ってもらうのが一番楽です。
コップに葛根湯を入れて、そこにポットのお湯を注ぐだけでOKです」


なるほど、それなら手間でもないので実行に移せそうである。
言われるまで気にもとめなかったが、葛根湯という名前は、確かに葛根の「」と書いてある。
まさか、そこにちゃんと意味があったとは……。
葛根湯、意外と奥が深い!

「3つ目はですね、5時間くらいの間に3本飲むことなんです」

「本当ですか!? 本当にいいんですか!!?」

「これもポイントなんですよ。
1本飲んだら、2時間くらい空けて、2本目を飲む。
そしたらまた2時間くらい空けて、3本目を飲む

ぜひ一度こうやって飲んでみてください。メチャクチャ効きますから」

「でも、そんなふうに飲むって書いてなくないですか?」


正直、このポイントに関しては信じ難いと思い箱の裏を見ると、用量は1日に3本とある。
食間に服用と書いてあるのみで、5時間で3本などとはやはり書いていない。


「ええ、書いてはありませんよ。
我々製薬会社の人間だけが知っている裏技みたいなものです。
裏技ですから、パッケージに記載するわけにはいきません。
虚弱体質の方にはあまりお勧めできませんが、健康な方であれば試していただきたいです」


記載できない裏技か……。
自己責任でやってみるしかないが、個人的にはこういうのは絶対試してみたい。
製薬会社の裏技、おそるべし!

「4つ目はですね、葛根湯に関係ないんですけど……もう一枚上着を着たほうがいいですね」

葛根湯関係ないんかい! 
たしかに薄着ですけど。


「風邪でも何でもそうなんですけどね、体を冷やすのが一番いけないんですよ
冷えは万病のもとって言うでしょう。
反対に、体を温めると免疫力が高まるんです。
葛根湯がやろうとしていることも、体を温めることですから。


もちろん一番いいのは蒲団に入って横になってることなんですけど、そんなわけにもいかない場合も多いですからね。
そんな時は服を一枚多く着るだけで、断然治りが早いですよ」


なるほど、確かにそうかもしれない。
……葛根湯関係ないけどねっ!


伝授された方法を試した結果

「それじゃあこれで失礼します。4つのポイント、覚えました?

  • 今すぐ飲む
  • 温めて飲む
  • 5時間以内に3本飲む
  • 服を着る

の4つですよ。

風邪の初期だったら、この方法で半日もあれば治ります
それじゃあまたよろしくお願いいたします。」
製薬会社の人は、そう言い残して去っていった。


半日で治る。
なかなか強気の時間設定。
試さない理由がないではないか!


ということで言われたとおりに試した結果……
なんと、1/4日でほぼ治ったものだから驚いた
夕方の5時に1本目を飲み、8時に3本目を飲んだのだが、11時を回る頃には症状がかなり軽くなっていた。
鼻水と咳がメインであったが、どちらもあまり気にならない。


これなら半日後には、つまり翌朝起きたころにはきれいに治っているのではないか。
あの人の話は本当だったんだ……と思いながら眠りに就き、翌朝目覚めてみたら……。
あまり変わっていない。
微妙に残っている感じ。う~ん、どう考えればいいのか困ってしまう。


ただ、その後悪化することはなく、熱が出ることもなく、その日の夜くらいには完治といってもいい状態にまで回復した。
これが伝授された葛根湯の飲み方による効果だったのかはわからない。
もともと軽い風邪だったのかもしれないし、葛根湯を飲まなくても治っていたかもしれない。


結局「治るものは治り、治らないものは治らない」という医術の格言に集約されるのかもしれないが、個人的にはそれなりに効果があったように思う。
謎に包まれてしまった答えを探るため、再び風邪を引いたら、もう一度この方法を試してみたいと思っている。

葛根湯の成分

葛根湯の主な成分は次の7つ。

  • 葛根(カッコン)
  • 麻黄(マオウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 生姜(ショウキョウ)

葛根湯の効能・効果

葛根湯は以下の風邪の初期症状に効果がある。

  • 寒気
  • 頭痛
  • 肩・首筋のこわばり
  • 鼻閉・鼻水
  • のどの痛み

など

注意点

液体タイプの葛根湯は、沈殿物が残りやすい。
なので蓋を開ける前によく振ってから服用すること。
それから、1日に3本以上は服用しないこと。