禅の視点 - life -

幸福とは? 自分とは? 自由とは? 人生とは? 心を満たす入口探し、禅エッセイ

日々の綴り

戒名に「変な漢字」が使われている本当の意味

墓石に刻まれた故人の名前、戒名。 その戒名を見て、 「あれ? なんでこんな漢字が使われているんだろう?」 と不思議に思ったことはないだろうか。 戒名というものは宗派によって考え方が少々異なるため、法名と呼ばれることもあるが、総論として、これらは…

紙が、ない。

登山では、準備段階における排便の有無が死活問題に直結するという笑い話のような笑えない話を聞いたことがあるが、何も排便の有無は登山時のみ重要となるわけではない。 日常生活においても、朝、出発前にきちんと排便できていると気持ちがスッキリする。さ…

障道 ~仏道修行を障げるもの~

禅には障道(しょうどう)という言葉がある。 読んで字の如く「仏の道を障(さまた)げるもの」という意味である。 仏道などと改まらなくても、たとえば家で勉強をしようとしていたとき、ふと目にした新聞のテレビ欄に面白そうな番組があって、その番組が気…

永平寺の七不思議

曹洞宗の大本山であり、禅の修行道場として名高い永平寺には、いつ頃から語られ始めたのか定かではない「七不思議」が存在する。 少々不気味で、しかし妙なリアリティもある永平寺の幽霊物語を、ひっそりとご紹介しよう。 ①夜鳴杉 ②七間東司 ③山門柱の礎石 ④…

「忙しいと心を亡くす」は事実 ~善きサマリア人の実験~

「忙」という漢字は、心を意味する立心偏「忄」に、「亡」という旁が組み合わさってできている。 そのような成り立ちによる漢字であるがゆえに、「忙しいと心を亡くすよ」との安直なアドバイスを耳にすることもある。 しかしどうやら、その解釈は間違いでは…

【写経セット】般若心経の現代語訳の冊子&筆ペン付きで新発売

大阪府堺市に社をかまえる山本紙業から発売された写経セット「大人の教養 写経」。写経セットとしてはめずらしく、般若心経の現代語訳が記された冊子が付属されており、書くだけでなくお経の意味を知ることで、より写経が奥深いものに。岐阜県美濃市にある霊…

永平寺での修行中にやらかした最大の失敗 ~これがケチラシだ~

永平寺では、ミス(失敗)のことを「ケチラシ」と呼ぶ。 調べたことはないが、おそらくは「蹴散らし」の意味なのだろう。 蹴散らしという言葉の意味は2つあって、1つは敵をあっさりやっつけること。「雑魚を蹴散らして進軍する」というような用法である。 も…

お茶出しのマナー「右からだっけ? 左からだっけ?」に悩む方へ

お客さんがやってきた。さて、お茶を出そうか。 そんなときに、ふと心配になるのが「正しいお茶の出し方」。 相手が気心の知れた友人であれば細かなマナーを気にしなくても問題はないだろうが、仕事相手や客人ではそうも楽観的にしていられない。 かしこまり…

六曜の意味と機械的な割振りの事実を知っても、まだ六曜を気にする?

カレンダーなどに記載されている六曜で物事の良し悪しを決める習慣は、科学的思考や合理的判断が浸透している現代社会においても根強く存在している。 たとえば、 友引の日に葬儀をすると、弔問に訪れた友を一緒にあの世へ連れて行ってしまうようで縁起が悪…

【テレホン法話】お坊さんの話が聴けるフリーダイヤルがある

お坊さんの話、ちょっと聴いてみたいなぁ。 そんなことを急に思い立つ方がどれほどいらっしゃるかはわからないが、そのようなサービスを提供している仏教宗派・機関・寺院は多くある。 正式な名称はそれぞれだが、おおむね「テレホン法話」と総称される専用…

禅とは何か ~言葉の意味と仏教との関係~

禅という言葉は、サンスクリット語の「ディヤーナ」、パーリ語の「ジャーナ」の漢訳である。サンスクリット語とはインドに古くから存在する由緒正しい言語で、パーリ語はその俗語。 日本でいう標準語と地方の方言みたいな関係と大雑把に考えていただければい…

梅花流詠讃歌ってどんな感じ? 仏教の教えを歌詞にした歌

禅・曹洞宗には梅花流詠讃歌(ばいかりゅうえいさんか)(通称「梅花」or「ご詠歌」)という名の、仏の教えを歌詞にした歌がある。 それぞれの寺院ごとに梅花講という、いわば梅花を歌うチームのようなものがあって、練習を重ねて法要や大会で歌ったりするの…

人形供養ってどんな感じ? 僧侶と主催者に話を聞いてみた。 

物にも魂は宿る。 だから親しんだ物は簡単に捨てるのではなく、供養を施して焚き上げる。 そのような慈しみの心から営まれる人形供養の実際の雰囲気が知りたくて、人形供養の現場を訪問してみた。 訪れたのは、知人の僧侶が半年ほど前から毎月人形供養を勤め…

多羅葉の葉をハガキの代わりに投函する際の注意点

葉書が考え出されるきっかけとなった多羅葉(らたよう)の葉っぱ。 この葉は、葉の裏側に傷を付けると黒く跡が残るため、その性質を利用して文字を残しておくことができる。 つまり先の尖ったもので文字を刻むことで、紙のように使用することが可能という不…

【多羅葉】ハガキのもとになった、文字が書ける不思議な葉っぱ

現在のような紙も筆記用具も、紀元前のインドには存在しない。 そこで古代インドでは木の葉に文字を刻み後世へと言葉を残すという方法をとった。 その際に使用される葉っぱはどの木の葉っぱでもいいというわけではなく、多羅樹(ターラ樹)の葉が用いられた…

【洲原ひまわりの里】 魔女コンテストに挑戦しよう!

洲原ひまわりの里 岐阜県美濃市の洲原地区で、8月中旬をメインに「洲原ひまわりの里」というプロジェクトが人気を博している。 長良川のほとりに建つオレンジ色の三角形の屋根が特徴的な洲原地域ふれあいセンターの周囲に約1万本の多様なひまわりを植え、…

お盆って何? 意外と知らないお盆にまつわるQ&A 七選

意外と知らないお盆にまつわるQ&A 七選 Q.1 そもそも、お盆って何? Q.2 お盆の起源は? Q.3 お盆の時期に各地で違いがあるのはなぜ? Q.4 「お盆」という言葉に意味はあるの? Q.5 盆棚はどうやって準備すればいい? Q.6 キュウリとナスの供物は、何? Q.7 …

【両祖】曹洞宗の祖は2人いる ~道元禅師と瑩山禅師~

日本の仏教宗派の一派である曹洞宗(そうとうしゅう)では、あまり宗祖(しゅうそ)という言葉を使用しない。 宗祖とはその言葉のとおり、宗派の祖、つまりはその宗派の創始者というほどの意味であるが、そうした言葉を用いない。 普通、それぞれの宗派には…

【賽の河原地蔵和讃】亡くなった子ども(水子)と地蔵菩薩の物語

地蔵菩薩の威徳を表現した和讃(歌のようなもの)に、「賽の河原地蔵和讃」というものがあるのだが、これがちょっとした問題を孕んだ、非常に考えさせられる和讃となっている。 私ははじめてこの「賽の河原地蔵和讃」の全文を読んだとき、こんな悲しい気持ち…

春を探してお花摘み ~春を感じることのできる親子遊び~

うららかな春。陽の下を歩いていると、少し汗ばむくらい暖かな季節になってきた。 絶好の散歩日和に恵まれたので、春休みで退屈している長男(小1)と次男(年少)と一緒に春探しに出発することに。 まあ春探しと言っても、咲きはじめた草花を摘むだけの長…

坊主頭(スキンヘッド)にするために髪を剃る方法と注意点

実際に髪を剃る際、どのように剃ればいいのか。もし髪が長い(1cm以上)場合、そのままでは剃ることが不可能であるため、まずはバリカンで一度髪の毛全体を限界まで短くしておく必要がある。 バリカンには髪の毛の長さを調節してカットするためのアタッチメ…

【害虫の種類】ゴキブリを害虫と呼ぶのは本当の害虫を知らない人。

ダイニングを本拠地としてかまえ、時にはリビングにも遠征に出るゴキブリ。 普段は戸棚の奥深くや冷蔵庫の後ろの僅かな隙間に身を隠し、天敵が寝静まった夜にカサコソと姿を現す。 何かの手違いでその黒光りした体躯がまだ明るいフロアを駆け巡ると、半ば狂…

禅の修行って何? ~永平寺での修行で何を得たか~

一般の方と話をしていて「一時期、永平寺で修行をしていた」という話になると、「修行ってどんなことをするの?」と訊かれることが多い。 滝に打たれるとか、火の上を歩くだとか、苦行という部類に入るようなわかりやすい修行をイメージされる方が多いのだが…

曹洞宗と臨済宗の修行観の違い ~悟りと修行の関係~

曹洞宗と臨済宗はどちらも禅の流れを汲む宗派で、親戚関係のような、お隣さんのような、とても近しい関係にある宗派同士となっている。 どちらも抽象的な理論よりも実践的な経験を重んじ、自然を真理そのものとして受け入れて、自然に順応するような生き方を…

【四九日】修行って休日はあるんですか?と訊かれて「えっ」となった話

「修行というのは生き方なので、休みというものはないんですよ。 ただ、禅寺には休みに似た日があるにはあるんです。 四九日(しくにち)っていうんですけどね、1ヶ月のなかで四と九のつく日、つまり4日、14日24日、9日、19日、29日は、起床時間がいつもよ…

2月15日は涅槃会、ブッダが亡くなった命日 ~涅槃図と涅槃団子~

ガンジス川中流域を中心に普遍の教えを説き続けブッダは、紀元前383年、クシナーラーの地で80歳の生涯を閉じた。 多くの弟子たちに囲まれ、惜しまれつつ看取られた最期だったという。 2月15日はそんなブッダの涅槃(亡くなること)を悼み、伝道の日々を偲ぶ…

旧暦とは? 新暦と何が違う? お盆の時期が異なる理由 

旧暦は月をもとに考える暦法をいう。 月の満ち欠け、つまり新月から次の新月までを1つの月と考えるのが旧暦のベース。 と、それだけだと「旧暦=太陰暦」と解釈されてしまう可能性があり、事実、旧暦とは太陰暦だと思っている方が多い。 これはまったくの間…

永平寺へ車椅子で参拝することは可能か ~永平寺のバリアフリー~

永平寺へ車椅子で参拝する際のポイント 曹洞宗の大本山である福井県永平寺は、急峻な山の斜面を背にして、いくつもの伽藍や御堂などの建造物が建てられている。 斜面であることから必然的に階段が多くなり、車椅子での参拝はできないのではないかと心配され…

浜までは 海女も蓑着る 時雨かな ~滝瓢水の句におもう~

江戸中期の俳人に、滝瓢水(たき・ひょうすい)がいる。 船問屋の息子として生まれた瓢水は若くして俳諧の才を発揮し、後に人口に膾炙するほどの秀句をいくつも残した。 「浜までは海女の蓑着る時雨かな」はその1つだ。 ただし瓢水は放蕩息子という意外な一…

葛根湯の効能・効果を最大限まで高めるという驚きの飲み方

うちには置き薬がある。 お寺という、人が集まる場所という性格も相まって、数社の置き薬がある。 そのため、月に1回はどこかの製薬会社の担当者が訪ねてくる。 箱の中をチェックし、使ったものがあればその分の代金を払い、補充をしてもらう。 ただ、あま…